会計士試験独学受験生のブログ

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論文式試験の心構え(財務会計論)

こんばんは、薬剤師Kです。

 

今回は財務会計論の心構えです。

社会人独学者は財務会計論で他の受験生に優位に立てることは難しいと思います。財務会計論は範囲も膨大で「勝つ」ための時間を確保し難いため、「負けない」ということを念頭に置くべきです。

因みに、各年度の得点率です。

  H28 H29 H30
第3問 30.3 26.7 33.6
第4問 23.7 30.8 38.1
第5問 26 29.8 33.1

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財務会計

計算

これは予備校でも言われることだとは思いますが、第3問を不必要に落とさないことが重要になります。問題自体は短答式が理解できていれば、問題なく解けるとは思いますが、苦手な論点がないようにしてください。

例えば、H30は株主資本等変動計算書と個別キャッシュフロー計算書が出題されました。

今までの問題集や答練で練習してきたため、株主資本等変動計算書は予備校が出している合格ラインに乗り、また個別キャッシュフローの計算問題は満点を取れました。私はこの個別キャッシュフローが満点を取れたという手ごたえだったため、自信を持って他の問を解くことができました。そう言った意味でも、第3問は簡単には落とせないです。

続いて、(おそらく)連結総合の第5問の一部は難しい論点が出題されるため、そこは確実に捨てます。私は本試験でその問題と判断したら、見向きもしませんでした。

ただ、第5問でも解ける問題は出題されます。そこに全力を注いで、落とさないようにすれば勝負できるようになるはずです。平成30年度であれば、子会社B社関連の問題ですね。

連結は何度も同じ問題を解いていると、考え方(?)が分かってきます。違う問題に触れても、会計処理の根本的な考え方は同じではないかと気づくはずです。(そうでない問題は、合否に関係ないと言われる問題となる。)

そのため、連結とは各個別の損益計算書を合算して、足したり引いたりするものだ、という超基本的なところから一つ一つ学習していけば、合格点を確保できると考えています。

理論

理論は、参考書や答練の内容を覚えることは必要になりますが、試験ではそれ以上のことが求められたように思います。

例えば、H30年の第4問問題1問1、問題2問2、問題3問2(2)は、暗記してあるだけのことでは記載できませんでした。

解答の結論はおおむね分かると思いますので、いかに「出題相手が求めている解答の論理展開」を導き出せるかにかかっています。第4問問題1問1が良い例です。そんな問題は見たこともありませんでしたが、実現可能性概念という考えを試験直前に知ることができたため、「実現の要件を満たさない→でも売買目的有価証券は活発な市場が存在する→実現可能性概念をあてはめ、時価評価を行う」という解答が書けました。大丈夫、できるはずです。

 

また、日頃の学習から「なぜ?」という感覚を大切にし、調べていく姿勢も大切にしてくださいね。

 

財務会計論はほかの科目に比べてウエイトが大きく、負けるわけにはいきません。是非公認会計士試験後の過程も見据えながら、自分のものにしてください。